計測・測量等

現場の状況を正確に把握することはコンサルティングの基本となります。日本海洋科学では豊富な実務経験と高度な技術力を生かし、船舶交通・操船状況・船体動揺などに関する各種調査を実施いたします。
また、取得したデータは、操船シミュレータや各種シミュレーションの基礎データとなります。

 

「船舶航行実態調査」ならびに「船体動揺計測」などのサービスを提供しております。
船舶航行実態調査とは海上交通の実態を調査する業務で、自社所有のレーダとAISデータを活用し船舶の流れ(航跡)を取得いたします。また、AISでは特定することが難しい小型船については、海事の専門家が観測調査を行うことにより精度の高い交通実態を把握することが可能です。また、実態調査の結果から船舶が輻輳する時間帯や船種、や船型別の航跡を整理し、海域の特徴を把握するとともに現状交通環境の問題点などについて評価いたします。
また、船体動揺計測とは、係留中における長周期波による係留索の破断や荷役中の過大な船体動揺は安全な係留を脅かすばかりではなく荷役の効率性を低下させる要因となりますが、係留中の船舶に動揺計測機器を取り付けて船体動揺を実測し動揺の要因について分析すると共に、動揺軽減につながる係留改善方策についてご提案し、さらに改善効果について係留動揺シミュレーションを行うことにより評価いたします。

航行船舶実態調査

港湾計画・航路計画・橋梁や海上空港などの海上プロジェクトの計画において現状の交通環境を把握することは重要です。船舶航行実態調査により現状の海域利用や輻輳状況を把握し、調査データを基に各種シミュレーションを行うことで、現状のみならず将来における計画後の通航予測・影響評価が可能です。調査は自社のレーダとAIS情報ならびに解析システムにより行い、AISでは特定できない船舶は専門の海技者が目視観測することで精度の高いデータを提供いたします。
本サービスは、過去30年間で250回以上の実績を持ち、本四架橋・主要海上空港(関西・中部・羽田・神戸)など我が国を代表するプロジェクトでもにおいても採用されており、海外案件も対応可能です。

調査内容例(一例)

  • 航跡状況、航跡密度、航跡位置分布、航行速力
  • 船種船型通航隻数、時間帯別通航隻数
  • 錨泊船位置、操業漁船位置、プレジャーボート遊走位置
  • その他

実態把握の目的やご予算などに応じて、調査範囲・調査ポイント・解析項目など、最適な調査方法をご提案いたします。

航行船舶実態調査イメージ

東京湾航行船舶実態調査の例:航跡図

船体動揺計測

一見静穏な状況でも長周期の波(波周期が30~300秒程度)が要因と考えられる船体動揺による係留索破断や通常波浪での船体動揺による荷役中止といった船体動揺を原因とするトラブルは多々あり、係留中の船体動揺は船舶の安全と荷役の効率を低下させる問題となります。
日本海洋科学では、係留中の船体動揺の実態を把握するため、高精度のGPSセンサーと解析システムにより船体動揺(Sway・Surge・Heave・Roll・Pitch・Yaw)を計測し(必要に応じて波浪計測も実施)、計測結果から動揺原因を分析すると共に係留強化対策についてご提案いたします。また、その改善効果は、係留動揺シミュレーションにより検証することも可能です。

船体動揺計測イメージ

AIS解析

AIS(自動船舶識別装置)の解析は、主に船舶航行実態の把握おいて利用されます。近年、AIS装備の義務化に伴いAIS船が多くなった実態もあり、長期の調査や湾内、沿岸水域など広い水域における実態把握が可能となり、弊社では東京湾、伊勢湾、大阪湾、日本沿岸のほか海外港湾での実績があります。ただし、AISは漁船など小型船が含まれないことから、埋め立て・海上工事に係わる海域利用の調査では、レーダと組み合わせた調査をご提案します。
また、特定の船舶のAISデータを解析することで、その船の着離桟操船など局所的な操船場面について解析を行います。
日本海洋科学では、調査の目的、範囲、期間などお客様のニーズに合わせて最適な調査方法をご提案します。

AIS解析イメージ
   
  

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