接岸支援装置

日本海洋科学が開発した可搬式接岸速度計は、レーザー測距により接岸局面における大型船舶の接岸速度を正確に測定し、操船者に速度、距離などの情報を表示するシステムです。本システムは、各装置が小型で一人で持ち運びが可能となっており、装置の設置・撤去が容易で、コンテナバースを始めとした様々なバースでご利用いただいております。データ表示はシンプルで分かりやすく、水先人・バース管理者など、お客様より非常に高い評価をいただいております。

 

当社の可搬式接岸速度計は、2基のレーザー測距儀を用いて、岸壁から約200m以上の地点より、岸壁と船体の角度が15度以内の状態にて、接岸する船舶の距離・速度を計測します。(※船体の反射率により異なる場合があります。)
接岸速度は ±1cm/sec の精度で計測し、2基のセンサーにより岸壁と本船の角度も計算し表示します。小型ながら1,000mから視認可能な3色(青・黄・赤)の高輝度LEDを船首・船尾に装備し、あらかじめ設定した速度区分に応じた色を表示をすることで、本船上の操船者に接岸速度を伝達できます(例 「青: 5cm/sec以下、黄: 6~10cm/sec、赤: 11cm/sec以上」)。
また、岸壁でのLED表示に加えて、本船上にて日本海洋科学管理のWeb siteへアクセスすることにより、速度・距離・角度を数値にて把握することも可能です(通信機等はオプション、別途ご相談)。

可搬式接岸速度計の特徴

  • 全機器はバッテリー駆動であり、電源や配線は不要です。
  • 入港時に都度設置するため、設置場所の制約や荷役開始前に撤収できます。
  • 船型に合わせてセンサーを任意の位置に設置できるため、様々なバースにフレキシブルに対応できます。
  • スマホを利用し、Webへアクセスすることで、本船上で横移動速度・距離・角度を把握できます。
  • 接岸速度を3つの速度区分に分けLEDの3色表示で示します。

このシステムは、船舶の安全な接岸をサポートする優れたツールです。

   
  

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044-548-9141

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