ニュース

2025.04.07

船舶自律化システム向け行動計画策定ソフトウェア “Advanced Routing Simulation and Planning (ARS)” (一財)日本海事協会初の技術認証証明書を取得

当社が開発を進める船舶自律化システム向け行動計画策定ソフトウェア「Advanced Routing Simulation and Planning: ARS)」が、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の技術認証(Technology Qualification: TQ)証明書を取得しました。技術認証証明書は新技術に対し既存規制に基づく技術と同等の安全性が検証されたことを示すものであり、ARSがClassNK初のTQ証明書を取得した行動計画策定ソフトウェアとなります。

近年、国内外においてヒューマンエラー防止や乗組員の負担軽減、人員不足解消などを目的に、自動運航技術の開発、実証実験が活発に行われています。当社に於きましては、これまで培ってきた海事コンサルティング会社としての知見及び日本郵船グループの海技知見を活かし、船舶自律化システム向け行動計画策定ソフトウェアARSの開発を進めてきました。ARSは、自船や周辺を航行する船舶などの行動を予測し、衝突や座礁を防止するための行動計画を策定するソフトウェアです。自動運航システムの要素技術の1つであり、(公財)日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」*1において自動運航の実証実験にも採用予定です(新造内航コンテナ船及び離島航路旅客船に搭載予定)。

 

ARSは、ClassNKの「技術認証ガイドライン」及び自動運航技術の諸要件を定めた「自動運航、自律運航に関するガイドライン(Ver.1.0)」*2に基づいた審査(各構成機能について、新規性評価、リスク評価、シミュレーション試験および認証試験を含む安全性評価などを実施)により、自動運航を達成するために必要な要素技術が所定の要件を満足していることが確認されたことで、技術認証の証明書を取得しました。

 

当社は引き続きヒューマンエラー防止や乗組員の負担軽減、人員不足解消などを目標にARSの開発を継続すると共に社会実装を目指して取り組んでまいります。

 


当社は事業活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する取り組みを推進しており、船舶の安全に向けた取り組みは以下の目標達成に寄与します。

 

*1: 無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」

   https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/meguri2040

*2: ClassNK 「自動運航、自律運航に関するガイドラインVer.2.0」

https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=31884&layout=1

 

事業についてのお問い合わせ

業務に関する内容等、お気軽に下記までお問い合わせください。

お問い合わせ