RADAR/ARPAシミュレータ
STCW条約で定められた要件を満たす性能及び機能を有するRADAR/ARPAシミュレータを、お客様の求める訓練に合わせて製作いたします。お客様が実際に使用する機種をシステムに組み込むことにより、実船と同等の操作性及びレーダ画像(レーダ干渉・受信ノイズ・レーダ偽像などにも対応)が再現されるため、より実践的な訓練が可能です。
- RADAR/ARPAシミュレータは操船シミュレータで長年培われた技術を応用したRADARシミュレーションとARPAシミュレーションに特化したシミュレータです。強制要件である2010年改正STCW条約(マニラ改正) で定められた訓練(*1)、国際海事機関(IMO)により採択された決議(*2)を模擬した訓練に対応しています。
訓練中のレーダ映像としては海岸線、航路標識を初めレーダービーコンおよびSARTの表示に対応しており、レーダ干渉、受信ノイズの強度および2カ所以上のブラインドセクター、レーダ偽像(サイドローブ、レーダ干渉、多重反射)の再現表示にも対応しています。
また、訓練生が操船する自船の周囲には、最大100隻の船舶を発生させることが可能であり、これら船舶の航行ルートや速力を予め簡単な操作で設定できる交通流編集プログラムが標準で付属されています。ご要望に応じて大型画面によるCG映像の追加を行うことで様々な操船訓練が可能となる操船シミュレータへのグレードアップも可能です。
システムの特徴
- 最大4隻まで自船拡張可能
- 複数の船舶による同一海域での連携訓練に対応可能
- ワンマンオペレーションを可能にした教官卓部では、シミュレータ全体の制御及び訓練生の操船状況をモニターすることが可能
- 簡便な操作性を実現しており、専門知識を必要としない簡単な操作でシナリオの作成が可能
- 操船シミュレータと同じ操作インターフェースを採用
- 操船シミュレータとの高いデータ互換性
- 必要な航海計器を一か所にまとめたコンパクトコンソールをを採用
- 設置条件に応じた柔軟な機材構成:CG大型ディスプレイ、ECDIS等の追加が可能
- 各種レーダ故障、舵故障、機関故障など模擬故障に対応
対応可能な海域
お客様のご要望に合わせて訓練海域データ作成のご依頼を承ります。基本海域データベースとしては以下をご用意しております。
- 東京湾(東京港・横浜港・千葉港・木更津を含む)
- 伊勢湾(名古屋港・四日市港を含む)
- 大阪湾(大阪港・神戸港・明石海峡を含む)
- 備讃瀬戸(備讃瀬戸東・備讃瀬戸北・備讃瀬戸南航路及び水島航路周辺・高松港を含む)
- 来島海峡
- 関門海峡
- シンガポール海峡(シンガポール海峡東部・西部)
製品についてのお問い合わせ
問い合わせ先:技術開発グループ
044-548-9133