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水陸両用バスのコンサルティング
 
以下は操船シミュレータを利用してバース設計の安全性を評価したコンサルティングの具体例です。
  新しいバースを建設するにあたって次の問題が発生しました。  
1.外洋からバースに接近する場合、航路上で約90度の変針が必要となるが、操船上安全か
  どうか?
2.水深の問題で、バースと防波堤間の距離が十分に取れないが、その間で本船を安全に
  回頭できるか?
3.現地は南西と北東の季節風が極端に強いが、出入港操船の安全性は担保できるのか?

従来、こうした操船上の問題に対しては、例えば回頭域の広さに【本船の長さの2倍】を使用するなど、過去の経験値が適用されてきました。しかし、入出港する船の種類や気象条件の全く異なる港に同一の基準を適用することは合理性を欠き、安全上も、そして建設コスト的にも問題がありました。こうした問題を解決するために当社では早期に操船シミュレータを導入、港湾設計に新しい道を拓きました。
 
上記問題を解決するために操船シミュレータ実験を実施しました。

実験は、シミュレータ上にバースのCG
(コンピュータ・グラフィックス)を正確に再現、現地からパイロット(水先人)を呼び、気象・海象条件を様々に変えながら実施しました。
約100ケースの実験の結果、
1)季節風によっては防波堤南端部に異常接近する例が多い。
2)バース両側に停泊船がある場合、本船を180度回頭させることは極めて困難である。
等がわかりました。
 
これらの結果を基に当社が提案した主な改善策は次の通りです。
1.防波堤南端部の形状と角度を当社指定の通りに変更する。
2.陸側の浚渫範囲を拡大するとともに浅瀬を示すブイの数を1から2へ増やす。
3.両側に着桟船のある場合、夏の季節風下では原則として反転せず、防波堤北側の航路より出港する
 などの標準操船方法の提示。
4.緊急時のタグボート待機場所の指定。

こうした提案を元に完成したバースが右写真です。
完成以来10年が経過しましたが、施設は無事に稼動しています。
このように港湾設計のコンサルティングにシミュレーションを利用すると実際には不可能な港の試作が模擬的にいくつでも作れます。その結果、不具合箇所を設計者にフィードバックすることが可能です。